特許事務所における特許事務の仕事内容とは

転職成功ガイド

特許事務スタッフのイメージ

特許事務所における特許事務の仕事内容とはどういったものなのでしょうか。
ここでは特許事務に焦点をあててその仕事内容や関連したスキル、そしてキャリアパスについても解説していきます。

 

特許事務所における特許事務の仕事内容

①特許事務とは

特許事務は、特許に関する事務業務全般を担う仕事です。
具体的な仕事内容は、申請書類の作成、弁理士のサポート業務、顧客との連絡調整など特許事務所における事務内容全般を対応します。
あわせて特許法など、特許に関する法律の知識や特許申請の流れを身につける必要があり、勤務先によっては英語のスキルも求められます。
そのため特許事務は、専門性の高い事務職といえます。
しかし、それらのスキルは実務経験を積むことでも身につけることができます。

②特許事務所の特許事務の仕事内容

特許事務の仕事内容は勤務先の特許事務所によって異なります。
特許事務所や弁理士事務所に勤務した場合のメイン業務は、特許の出願手続きのアシスタント業務です。
具体的な仕事内容は、特許庁へ提出する書類の作成や提出、弁理士のアシスタント業務、クライアントへの報告資料作成などです。
特許事務所よって仕事範囲は異なるため、事前に確認しておくと良いです。
また、海外における知的財産の管理を担当することもあるので、当該国の特許事務所とのやり取りも発生するなど語学力を活かして国際的な活躍を目指すことも可能な仕事です。
特許出願の際には、勤め先の企業やクライアント企業の新製品を発表前にいち早く知ることができるのもこの仕事ならではの魅力です。

③特許事務所の仕事の一日の流れ

特許事務の一般的な1日の仕事の流れの例を以下の通り紹介します。

9:00:出社・メールチェック
10:00:書類の作成や整理、弁理士とのやり取り
12:00:昼食・休憩
13:00:出願書類の作成
15:00:特許庁へ提出書類の持参
16:00:社内での打ちあわせ、業務の改善提案
17:30:メールチェック、翌日の準備
18:00:退社

 

特許事務所における特許事務の仕事内容やりがい

①特許内容に詳しくなる

特許事務の仕事をやることで出願前の画期的なビジネスアイデアに触れられることできます。
新たな試みや技術、最新の業界知識や情報を知り得ることは特許事務のメリットでしょう。
また、特許法を中心とした、さまざまな法律の知識が習得でき、あわせて実際に特許を申請する際の手続きについても詳しくなります。

②弁理士を目指せる

弁理士を目指すのであれば、特許事務は大きなステップアップにつながるでしょう。
なぜなら弁理士の事務的な補佐により業務内容を把握することができ、業務で有効となる技術の習得につながます。
将来は弁理士として独立したい、弁理士資格を取得したいという方にとって、特許事務の仕事は有用な実務経験となるでしょう。
将来弁理士を目指すために特許事務として働く人も多くいます。

③専門知識が身につく

特許事務の仕事を通して弁理士のサポートをするうちに、自然と特許出願に関する専門的な知識を身に付けることができます。
企業の開発や新製品の開発に際して、行うべき業務を把握していることは、一般事務では身に付かない特化した強みとなります。
加えて将来、研究機関や企業の開発部門への転職活動をすることになった際は、特許関係の専門的な法律知識はアピールポイントとなるでしょう。

 

特許事務所における特許事務の仕事内容に求められるスキル

①資格

特許事務として働くために必要な資格はありません。
ただ、特許とは何か、特許申請の流れなどの基本的なことを理解しておく必要があります。
簡単なアシスタント業務などで実務経験を積んで、徐々に特許申請・知的所有権・ライセンス契約などについて学んでいくのがよいでしょう。
なお一般的なパソコンを使った業務もあるためMOSや日商PC検定を取得しておくと、スキルの証明となります。

②事務能力

特許事務は専門性の高い事務職ですが、一般事務などの経験を活かすことができます。
特許の出願には書類の作成や申請なども必要なため、文書作成の経験や各種手続きの経験も活かせるでしょう。
特許事務への転職者は、一般事務を経験しているケースも多いです。

③語学力

語学力を活かしたいと考えている場合も、特許事務に向いています。
特許事務の求人を募集している企業のなかには、海外の取引先が多かったり、日本以外の国での特許申請に対応していたりするケースもあります。
そのような求人の場合は、語学スキルがある人材は貴重な存在です。
そのため、語学スキル、さらに事務スキルがある場合には、特に海外特許事務に向いているといえます。
また英語検定やTOEICなどは、英語力を客観的に証明するための指標になります。

 

特許事務所における特許事務の仕事内容からみるキャリア

①年収

2020年度における統計では、特許事務正社員の平均年収は547万円であり、日本の平均年収よりも高い水準です。
ただし全体の給与幅をみると367から959万円となっており、特許事務所の規模やその人の経験・スキルにより年収が大きく変わります。
なお、関東における派遣社員の平均時給は1,873円です。

②将来性

特許事務は、今後さらなる需要が見込まれています。
その理由は、伸びしろが期待されるAIやテクノロジーの自動化に関する案件の増加にあります。
日本はAIなども含めたモノづくり大国であり、つくったモノの独自性を守るために特許の取得は必要です。
そして、知的財産権の重要性を多くの企業が理解しています。
以上の観点から特許事務は今後も必要な職種になるといえるでしょう。

③キャリアパス

特許事務でステップアップするには、実務を通して専門知識を深めることが大切です。
また女性が多く活躍しており、管理職を目指すことも可能です。
管理職への昇進により、男女問わず高収入を得ることもできるでしょう。
加えて特許事務で習得したスキルや知識を活かして、企業の知的財産部へ転職するケースあります。
特許事務自体が将来性の見込める職種であるため、長期的に活躍できるでしょう。

 

まとめ

特許事務所における特許事務とは、特許に関する事務業務全般を担う仕事です。
未経験から挑戦できる職種であり、また専門性も身につき将来性が見込める職業ともいえます。
事務経験があり、語学力がある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

>一覧へ戻る

弁理士転職ガイド

無料転職登録

すぐにご転職をお考えの方から、まだ転職するか決めかねている方まで、お気軽にご相談ください。
REXがあなたの転職をサポートします。

無料転職登録
  • 業界人に聞く!弁理士業界あれこれ
  • 企業知財部への転職を検討中の方向け
個別転職相談会開催!
  • 特許事務所への転職を
希望されている方向け
個別説明会開催!

特許事務所求人の特徴
選び方について伝授します
  • 転職事例
転職成功のポイントを伝授
  • サービス利用者の声

このマークの意味は?
プライバシーマーク